暑さと湿気に負けないための、たった数百グラムの工夫。
ジャングルファティーグ、サイズS-S、新品。コード CH-0239。肩幅41cm、身幅51cm、袖丈59cm、身丈76cm。ベトナム戦争時に米陸軍が開発・採用した熱帯地用の野戦服である。
なぜ「新しい」野戦服が必要だったのか
蒸れない。それまでの米軍野戦服は温帯の欧州戦線を想定した厚手のウール混紡が主体で、東南アジアの高温多湿には不向きだった——ジャングルファティーグはコットンポプリンの薄手生地で仕立てられ、汗をかいてもすぐに乾き、蒸れにくい構造へと転換した一着だ。
スクリーンで見た人も多い一着
本物は違う。ベトナム戦争を描いた映画では、俳優たちがこの形の野戦服を着ている場面が何度も登場する——実物とレプリカの違いは、ポケットの角の縫い方や生地の織り目に表れることが多い。
新品ゆえの姿
袖を通した形跡の無い新品は、当時の縫製そのものを保存している。着られなかった一着というのも、ひとつの記録の残り方だ。









