デジタル迷彩という賭けは、10年ちょっとで負けを認めることになった。
ゴアテックスパーカー ACU、S-Rサイズ。肩幅約46cm・袖丈約66cm・身幅約56cm・着丈約77cm。新品未使用。まとうのは、米陸軍が2004年に賭けた新しい迷彩柄だ。
UCPという賭け
2004年、米陸軍は森林用と砂漠用の柄を一本化しようとUCP(Universal Camouflage Pattern)を採用し、これをまとうACU(Army Combat Uniform)を制式化した。グレー基調にグリーンとタンをドット状に配し、どんな環境にも「そこそこ」馴染むことを狙った柄である。
評価が割れた理由
だが実戦では、むしろ目立つという指摘が相次いだ。森でも砂漠でも「そこそこ」にしかならない——結局2015年、OCP(スコーピオンW2)へ全面切り替えとなる。約10年で退役した、軍の迷彩柄としては異例に短い寿命だ。
いま見ると、逆に新鮮
失敗した柄、と言ってしまえばそれまで。だが試行錯誤の跡が生地に残っているという意味では、これほど「時代」を語る一枚もない。短命だった分、状態の良い新品はむしろ希少になっている——なかなか出会えない一着だ!





