つなぎを、あえて分けるという発想
CWU-27/P——CWUはCloth Utilityの略で、米軍の被服型式に付く記号の一つだ。本来は上下一体のフライトスーツとして支給される型だが、この個体はジャケットとパンツに分けて仕立てられた、上下セパレート仕様の珍しい一本である。
なぜ分ける必要があったのか
つなぎ型のフライトスーツは着脱に手間がかかる。地上作業やトイレ休憩のたびに不便を強いられる。面倒だ。上下分離型は、その不便さを解消するために生まれたと考えられる希少な仕立てである。
採寸に見る乗員のシルエット
ジャケットは肩幅約45cm、袖丈約61cm、身幅約54cm、着丈約77cm。パンツはウエスト約78cm、股下約71cm、着丈約101cm。コックピットという限られた空間で動くことを前提にした、細身のシルエットが数字からも伝わってくる。
希少というだけでは終わらない価値
つなぎを分けるという発想そのものが、規格外の一手間を物語っている。量産品の中に紛れ込んだ現場の工夫の跡——この上下セットが持つ本当の価値は、そこにある。















