布一枚が、宿営地の広さを決める。
寝袋用圧縮バック。寝袋をコンパクトに圧縮できる袋で、行軍時の携行性を大きく左右する装備の一つだ。
ポンチョライナー時代からの課題
ベトナム戦争(1955〜1975年)期まで、米軍(US ARMY)の野営装備は毛布とポンチョライナーの組み合わせが主流だった。かさばる寝具をどう小さくまとめて背負うかは、当時から変わらない兵站上の悩みだったのである。
防水コーティングという地味な進化
生地の裏側にはウレタン系のコーティングが施され、雨天時ににじみ出る水分を防ぐ。表からは分からない一手間が、寝袋そのものの寿命を延ばしてきた。締め上げれば体積はおよそ3分の1にまで縮み、行軍の負担を確実に軽くする。
畳み方にも作法がある
ただ押し込むのではなく、空気を抜きながら均等に締める——これができる兵士ほど荷が軽くなる。単純な袋一つにも、経験がにじむ。