勤務地を離れた場の装い
カーキー地のドレスパンツは、米軍のカーキードレスシャツと組み合わせて着る前提で仕立てられた一着だ。野戦の被服ではなく、基地の外や式典で着る勤務服にあたるもので、光沢を抑えた落ち着いたカーキー色のコットン系綾織が用いられている。
フロントはプレーンな仕立てでベルトループを備え、シャツの裾をタックインして着ることを前提にした設計になっている。
サイズと採寸
今回のサイズは30×31。実測はウェスト約78cm、股下約76cm、総丈約104cmで、細身というより当時のアメリカンサイズらしいゆとりのあるシルエットであることが数字からもうかがえる。
作りと質感
新品・未使用のまま保管されていた個体で、生地のハリや折り目に当時のままの面影が色濃く残る。デッドストックゆえに角の縫製も甘みが出ておらず、支給されたその日の姿に近い。
いま、遺産として
同じ品番違いのドレスシャツと合わせれば、当時の勤務服そのままの装いが再現できる。実用衣料として袖を通すもよし、時代の被服規格を知る資料として手元に置くもよしの一着だ。










