封を切っていない、支給前の一着。
M65(M-65 Field Jacket)は1965年に米陸軍が採用した野戦用ジャケットで、前身のM-51を置き換える形で制式化された。コットン地にオリーブドラブの発色、フロントジップの上にボタン式のウィンドフラップを重ねる二重の防風構造を持つ。サイズM-L、肩幅47cm・身幅56cm・袖丈67cm・身丈78cm。程度は新品——支給されることのないまま今日まで保管された一着だ。
数十年、現場の標準であり続けた形
ベトナム戦争からその後の年代に至るまで、長く現場の標準として使われ続けた形である。取り外し可能なライナーを組み合わせれば防寒着としても機能し、着る側の判断で装備を組み替えられる柔軟さが評価された。軍を離れても愛用者は多い——映画『タクシードライバー』の一着として、今も語り継がれる形だ。
新品だから見える素の姿
襟の内側に畳み込まれたフードや、袖口・裾のドローコード。細部の設計は野戦での使い勝手を突き詰めた結果である。新品ゆえに生地の張りも縫製の仕上がりも当時のまま。一度も現場に出なかった個体だからこそ見える姿がある。












