型番不明のまま、それでも記録する。
ドイツ軍 フィールドジャケット(型番不明)、中古良品。肩幅約42cm・身幅約52cm・袖丈約56cm・身丈約68cm。西ドイツ連邦軍(ブンデスヴェーア)由来の野戦上着とみられる一着だ。
ブンデスヴェーアという組織
西ドイツ連邦軍は1955年、冷戦下でNATOに加盟すると同時に創設された、いわばNATO軍の一員としての新設軍だった。以後の野戦上着はオリーブグリーン系の落ち着いた単色が長く標準で、迷彩柄のフレクター迷彩が制式化されるのは1990年になってからだ。この一着に迷彩が入っていないなら、単色期の系統である可能性が高い。
米軍とは違う裁断
米軍のM-65が体に沿った細身の裁断なのに対し、ドイツの野戦上着は中に厚手のセーターを重ねる前提で袖と身頃にゆとりを持たせた裁断が多い——中欧の厳しい冬を想定した、実用一辺倒の作りである。
型番より、事実だけを
タグが失われ正確な型番までは追えないが、寸法と作りから語れる事実だけを正直に書き残しておく——分からないことは、分からないと言うのが誠実さだと思う。









