襟に走る一本の赤、それだけで正体が分かる。
赤い襟、鷲と地球と錨のボタン。COAT MAN'S POLY/WOOL GABARDINE MC SH 2312、サイズ41L、中古良品。米海兵隊が式典や礼典で着用するドレスジャケットで、幅42cm・身幅53cm・袖丈65cm・身丈78cmという寸法だ。
ボタンに刻まれた紋章
ボタンに刻まれているのは、鷲・地球・錨(イーグル・グローブ・アンカー)——海兵隊のシンボルである。世界のどこへでも展開する組織であることを、この三つの意匠が端的に表している。
赤いラインに伝わる由来
襟や袖に走る鮮やかな赤いラインには、1847年のチャペルテペックの戦いで戦死した士官たちを悼んで採用されたという逸話が、海兵隊内で長く語り継がれている。真偽はさておき——この赤には重みが宿っている。
礼装が語る誇り
ポリエステル・ウールのギャバジン地は張りがあり、式典の場に相応しい硬質な光沢を放つ。中古とはいえ良品、着用の跡にも誇りが滲む一着だ。













