背中の下、余剰装備の指定席
MOLLE PACK BUTT(ブットパック)は、メインのラックサックを背負わない軽装時でも、腰まわりに追加の収納を確保するための小型パックだ。サイズは縦約21cm×横約25cm×奥行約15cm。新品だが表記の「US」の文字がかすれている——保管年数の長さを物語る一点だ。
腰の小さな相棒の系譜
「ブットパック」という呼び名は、そのまま「尻(butt)の位置に付けるパック」を意味する俗称。ALICE世代から続く米軍装備の伝統的な呼称だ。MOLLE世代ではウエストベルトやラックサックのフレーム下部にPALSで固定し、寝具の一部や予備弾薬、レーションなど、すぐ取り出したいが両手はふさぎたくない荷物を入れる。
文字の薄れが語る保管環境
プリントの「US」がかすれるのは日光や湿気による経年変化であって、使用による摩耗ではない。未使用の新品在庫として、長く倉庫に置かれていたことを示す痕跡だ。生地自体のハリはしっかり残っている。
フルパックの補欠でなく主力にもなる
単体でデイパック代わりに使う愛好家も多い。正規のMOLLEラックを持たなくても、このブットパックだけで日帰り装備として成立する——見た目以上に懐の広い一品である。







