米軍の正式装備ではない。だからこそ面白い一品だ。
横約45cm、縦約33cm、奥行き約20cm。タイガーストライプ迷彩のバッグだが、これは米軍制式のパターンではない。南ベトナム政府軍(ARVN)や現地の警察組織が使っていた迷彩柄で、虎の縞のような不規則な太い筋が特徴だ。
なぜ米兵が着けていたのか
ベトナム戦争中、この柄を気に入った米軍特殊部隊——グリーンベレーやLRRP、MACV-SOG関係者——が現地の仕立て屋に自費で作らせ、勝手に身に着けていた。支給品ではなく私物という点が、当時の現場の空気を伝えてくる。
生産地はベトナムだけじゃない
需要が高まると、日本や韓国の縫製工場でも同型のタイガーストライプ製品が作られるようになった。工場ごとに縞の太さや色味が微妙に違うのはそのためで、コレクターの間では「どこ製か」を見分ける楽しみもある一柄だ。
規格外の記録
支給ラインを外れた迷彩ほど、着ていた兵士の意思が透けて見える。規格外だからこそ、記録として残す価値がある。








