ボタン一つに、当時の合理性が詰まっている。
ODユーティリティーシャツ、サイズ36R。1952年制式のOG-107系にあたる一枚で、胸元は左右非対称のフラップポケット。片方だけにペン差しの切り込みがあり、地図や筆記具を素早く取り出せるよう考えられていた——たかがポケット、されどポケット。
戦闘服ではなく作業服
OG-107は本来「ユーティリティー」の名の通り、戦闘用ではなく基地内作業や普段の勤務向けの服として設計された。それが結果的にベトナム戦争で最前線の定番になっていく。生地はコットンサテン、洗い込むほどに風合いが柔らかくなる。裾は台形にカットされ、ズボンにインしたときに余分な布がもたつかないよう配慮されている。
サイズ
36R、肩幅46cm・身幅56cm・袖丈58cm・身丈72cm。中古良品。生地が柔らかく、普段着や作業着として重宝する一枚だ。
地味な服が主役になった時代
作業服として生まれたものが、戦争を象徴する一枚になった〜皮肉だが、それもまた記録である。








