1958年製、袖口の傷みさえも記録になる。
USAF フィールドジャケット ライナーSサイズ、1958年製の中古品。裏地はウールで仕立てられ、寒冷地仕様の防寒ライナーとして単体でも着られる作りだ——ライナー単体での放出は珍しい部類に入る。肩幅約45cm・袖丈約58cm・身幅約49cm・着丈約61cm、袖口リブに破れがある。
M-51という前身
1965年のM-65登場以前、米軍は1951年制式のM-51フィールドジャケットを主力としていた。朝鮮戦争を経て改良が重ねられ、着脱式のパイル/ウールライナーを組み合わせる方式もこの世代で確立している。 朝鮮戦争世代の一着。すでに60年以上前のものだ。
ニットリブという工夫
袖口をニットのリブで絞る構造は、風の侵入を防ぎながら腕の動きは妨げないための工夫だ。今回の個体はこのリブ部分に使用による破れがあり、それだけ長く着られてきた証でもある。 リブに破れ。それでも防風性は健在だ。
58年製という重み
1958年製造という表記は、朝鮮戦争後の在庫か、あるいは次のベトナム戦争へ向かう時期の生産かを想像させる——傷んだ一枚だからこそ語れる背景がある。 時代の狭間の一枚。











