ポケットが無いのが、初期型の証。
OG-107——「OG」はオリーブグリーン、「107」はその生地色番号を指す。1952年に米軍が制式採用したこのファティーグ(作業・訓練着)は、朝鮮戦争からベトナム戦争まで約30年にわたり現役を貫いた定番中の定番だ。この一本は30×31サイズ、初期型と呼ばれる仕様である。
カーゴポケットが無い、という違い
OG-107には大きく二つの世代がある。1964年以降に太腿のカーゴポケットが追加された第二パターンに対し、この初期型はそれ以前——サイドポケットの無いすっきりしたシルエットだ。ボタンフライの前立ても、初期型らしいディテールである。
作りと質感
ウエスト約74cm、股下約75cm、着丈約104cm。中古良品として綿サテン生地の丈夫さがしっかり残り、実際の着用を前提とした頑丈な縫製が確認できる。
ベトナムの泥を知る一本
BDU(戦闘服)に世代交代する1980年代まで、米兵の日常を支え続けたのがこの一本だ。派手さはないが、それこそが実用一辺倒だった時代の証だろう。











