中を覗くと、パラシュートのハーネスが眠っていた。
一見ただのポーチ。だが中にハーネスが収められていたことから、パラシュート関連の携行バッグだったと見られる一点だ。程度は中古良品、生地のへたりも少ない。米軍(US・GI放出品)の空挺装備には、こうした裏方の小袋が数多く存在する。
空挺装備の周辺品という存在
パラシュート本体だけでなく、それを固定するハーネスや付属金具を運ぶための袋も、1940年代から1970年代にかけて米軍空挺部隊の装備一式には欠かせなかった。裏方の装備。だがジャンプの安全は末端のこうした小物の管理にかかっている!こうした付属品まで完全な形で保管されている例は少なく、単体で流通することの方がむしろ多い。
断定を避ける実物の面白さ
ラベルも部隊マークも残っていない。だから正確な制式名までは分からない。だが用途を物語る中身が入ったまま届いた——放出品ならではの、答え合わせをしながら楽しむ性格の一点だ。
使い込まれた生地の表情
キャンバス地特有の張りはやや失われているが、破れやカビは無い。実戦装備というより後方支援品に近い、静かな存在感を持つ一つである。表舞台には出ない道具ほど、当時の運用の実態をそのまま伝えてくれる。















