耳を守る丸い二つの盾、甲板の轟音対策だ。
防音用イヤーマフ。米海軍で実際に使われていた一点だ。空母の飛行甲板はジェットエンジンの轟音で140デシベルを超えることもあり、居合わせるだけで聴覚を痛める。ヘルメットとセットで被る「ミッキーマウス・イヤーズ」の通称は、丸く大きなカップの見た目そのままだ!耳を守る道具にすら愛称がつく、それも甲板文化の一つだろう。
デッキクルーの必需品
色分けされたジャージで役割を示す空母の甲板要員たちは、皆このイヤーマフを欠かさない。会話は身振り手振り、耳は分厚いクッションで塞ぐ——それが日常だった。1隻の空母に数千人が乗り組み、そのうち何百人もが日々この轟音の中で働いていた。
密閉性の作り
耳全体を覆うカップと頭を挟むバンドの構造は単純だが、密閉度がそのまま防音性能に直結する〜実物は縫製やパッドの厚みに、米軍らしい量産品の実直さが見える。
静けさを知る道具
今、手に取れば分かる。これを外した瞬間の耳鳴りこそ、甲板の現実だったのだろう。米海軍の日常はそれほどまでに騒々しかった。






