同じサイズの飛行服でも、一着ごとに違う顔をしている。
USAF CWU-27/P、サイズ36Rの中古良品。CWU=Cloth Utility規格の飛行服で、上着部分を腰に巻きつけて着崩すスタイルも定番だった一着だ。肩幅約43cm・袖丈約55cm・股下約71cm・身幅約49cm・着丈約147cm!
USAFパイロットの標準装備
フライトスーツはコックピットに乗り込むパイロットにとって、制服であると同時に安全装備でもある。安全第一。ジッパー式のポケットが各所に配され、飛行中に小物が飛び出さない工夫がされている。
難燃繊維という必須条件
デュポン社が開発したノーメックス繊維は、1970年代以降の米軍飛行服の標準素材になった。溶けない素材。綿と違い、炎に触れても溶けて肌に貼り付くことがなく、緊急脱出時の被害を抑える設計思想が背景にある。
着崩しという文化
気温の高い基地や地上作業時には、上半身を脱いで袖を腰に巻きつける着方が広く見られた——規格品でありながら、着る側の工夫で表情が変わるのもフライトスーツの面白さだ。同じ36Rでも縫製のロットや生地の焼け方は個体ごとに違い、比べて楽しむのもコレクションの醍醐味である。規格が同じだからこそ、違いに気づいた瞬間が面白い。














