湿気と汗を計算に入れた一本。
ジャングルファティーグ パンツ、OD色、S-Sサイズ。ウエスト約76cm・股下約74cm・着丈約99cm。ベトナム戦争(1965〜1975年)で米軍が投入した、熱帯のジャングル戦用に設計された戦闘服の下衣だ。
OG-107とは違う設計思想
陸軍の定番だったOG-107系の綾織り生地は丈夫だが乾きが遅く、東南アジアの湿度には向かなかった。ジャングルファティーグは軽量なコットンポプリン——第3パターン以降はリップストップ織——を採用し、汗を吸っても数時間で乾く。腰周りは調整タブ、腿には大きめのベローズポケットを備え、密林での動きやすさを優先している。
スクリーンに何度も映った軍装
『プラトーン』『フルメタル・ジャケット』『地獄の黙示録』——ベトナム戦を描いた映画で兵士が着ているのは、たいていこのジャングルファティーグだ。実物のシルエットは、映画衣装よりも身体に沿った細身である。
小柄な兵の記録
S-Sは規格の中でも小さい部類。体格の小さい兵への支給を想定したサイズで、大きめが目立つ放出品市場では意外と数が少ない。新品のまま、糊の効いた折り目を残している。











