掘る、そのための一本
無骨な一本。GERBER社製の折り畳み式Eツール(E-TOOL)、中古品だ。展開時は約58.5cm×16.5cm、折り畳むと約23.5cm×16.5cm×5cm(実測)まで小さくまとまる。Eツールとはentrenching toolの略、つまり塹壕を掘るための携帯シャベルを指す。
一本で何役もこなす
一本で何役も。刃の縁がノコギリ状に加工され、木の枝を払う、土を削る、時には斧代わりに叩き切る——用途を一つに絞らないのが野戦装備らしい発想である。GERBERは民生ナイフでも知られる刃物メーカーで、この分野への参入は自然な流れだった。
折り畳み機構の要
緩みにくい。ヒンジ部分の金属パーツはがっしりと厚みがあり、開閉を繰り返しても緩みにくい作りになっている。中古品らしい使用感が刃部と柄の随所に残る。
携行という制約
どれほど機能が優れていても、背負って歩けなければ意味がない。折り畳んで携行し、必要な時だけ展開する——この一本には、その割り切りが詰まっている。







