夜の車列を守っていた、小さな灯り。
HMMWV(High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle)、通称ハンビーの車体後部に付くマーカーライトの新品だ。1985年、AM General社製のハンビーが米軍のジープ(M151 MUTT)や旧式トラックの後継として制式採用されて以来、この手のランプは車列の最後尾で位置を示す役目を負ってきた。サイズは約20cm×16cm×10.5cm、在庫2個——写真は2個並べて撮っているが、値段は1個あたりだ。
ブラックアウト機構という発想
夜間に前方を照らさず、後続車両にだけ自分の位置を伝える。第二次大戦のジープから受け継がれた「ブラックアウトライト」の思想が、この小さなランプにも息づいている。敵に見つからず、しかし味方は見失わない——そのぎりぎりの明るさ設計こそ軍用車両ランプの本質だ。
湾岸戦争が変えた知名度
1991年の湾岸戦争でCNNが連日ハンビーの映像を流したことで、この無骨な車体は一気に世界中へ知られる存在になった。翌92年にはアーノルド・シュワルツェネッガー氏の後押しで民間版ハマーH1が発売され、軍用車が街を走る珍しい逆輸入現象が起きている!
部品だけが持つ現役感
地味な部品。だが車体そのものを手放しても、こうしたパーツだけは実働機の記憶を長く保ち続ける生き証人になる。樹脂の劣化もなく、角も潰れていない——倉庫に眠っていたままの新品だ。





