封を切れば、半世紀前の空気が匂う。
US キャンティーンポーチ、新品。サイズは約19cm×約19cm×約7cm。未使用のまま倉庫に眠っていたデッドストックで、スナップボタンの動きもまだ硬い〜使用感はまったく無い。角の型崩れもなく、重量は空の状態でも意外とあり、キャンバス地の厚みがそのまま伝わってくる。
デッドストックという意味
軍の調達は需要を上回る数を発注することが珍しくなく、使われないまま余った分が放出品として市場に流れる。よくある話だ。これもそういう経緯をたどった一本だと考えられる。
M-1956パターンの完成形
米陸軍のポーチ類はベトナム戦争期を通じて改良が重ねられ、ベルト通しの幅やスナップの位置が細かく調整されていった。改良の跡がわかる。新品状態だからこそ、こうした縫製の精度をそのまま観察できる。内側の縫い代にはコントラクトナンバーのスタンプが残ることもあり、放出品ならではの発見がある。
使われなかった贅沢
実戦で使われた個体には出せない、工場出荷時そのままの張り——それが新品というランクの一番の価値だろう。









