水筒一本のために、専用の家がある。
約26cm×約10cm×約9cm。CAMELBAKのボトルポーチ、新品未使用品だ。中身のボトルではなく、それを腰やベルトに固定するための入れ物——地味だが、これが無いと水筒はただの重り、というのが現場の感覚である。
MOLLEという共通言語
米軍装備は1990年代末以降、MOLLEというウェビング規格に統一されていった。ポーチ側の帯をベストや背嚢の帯に編み込んで固定する方式で、水筒ポーチから弾倉ポーチまで、あらゆる小物が同じ土台の上で組み替え自由になったのがこの規格の功績だ。
縫製に見る実物の質
ナイロン地の厚みと縫い目の詰まり具合は、複製品との差が出やすい部分である。荷重のかかる底面ほど補強が厚く、実戦装備としての作りが素直に出ている。
使われる前の姿
タグが付いたままの新品というのは、つまり誰の腰にも巻かれなかったということだ。それもまた、記録の一つの形である。ポーチ単体は地味な部類の放出品だが、組み合わせ次第で装備全体の完成度を左右する〜見落とされがちな脇役こそ、コレクションの厚みを作る。







