磁石ひとつを守るためだけの、小さな仕事着。
US コットン コンパスポーチは、レンザティックコンパスを携行するための小型ケースだ。方位磁石は行軍でもっとも失ってはならない道具のひとつで、専用ポーチに収めてベルトに吊るすのが基本の運用だった。無くすと厄介だ。
綿生地という選び方
ナイロンが普及する前の時代、こうした小物ポーチの多くは綿生地で作られていた。軽く、蒸れにくく、汗を吸っても比較的早く乾く——コンパスという精密機器を湿気から守るには、意外と理にかなった選択だったのだろう。
レンザティックコンパスの系譜
米陸軍のレンザティックコンパスは1938年に採用されたM1938から改良を重ね、現在まで基本構造を大きく変えていない。夜間でも読み取れるよう蓄光塗料を使った文字盤も、当時からの工夫だ。地図と組み合わせて自分の位置を割り出す、地図読みの基本装備の一つである。
小さいが手を抜けない仕事
地図が読めても、磁石がなければ話にならない。派手さのない付属品ほど、実は現場での失敗が許されない。小さなポーチひとつにも、装備全体を支える緊張感が詰まっている!






