名前と中身が食い違う一点。
デザート マガジンポーチ、新品。商品名は「デザート」だが、実際の色はコヨーテブラウン——2000年代の装備更新期を象徴する取り合わせだ。
コヨーテブラウンという妥協案
2003年のイラク戦争開戦後、米軍はMOLLEIIシステムへの更新を進めた。森林用のOD、砂漠用のタン——環境ごとに色を変えていた従来の運用から、両方の環境である程度なじむ中間色として選ばれたのがコヨーテブラウンだ。以後、陸軍・海兵隊を問わず装備色の主流になっていった。
デザートとコヨーテが混在する時代
旧来のデザート表記のまま、実際にはコヨーテ生地で作られる製品が増えたのもこの過渡期の特徴。呼び名が装備の実態に追いついていない、ちょっとした混乱の記録でもある。
新品のまま残った理由
更新の速さについていけず、発注した色がすぐ「旧世代」になる——そんな装備更新のスピード感が、この未使用品には透けて見える。




