光れば、そこに人がいると分かる
SDU-30マーカーライト、未使用品。1980年代頃に使われていた米軍の遭難信号灯で、ライフジャケットに装着し、海面に投げ出された際の位置を光で知らせるための救難装備と見られる——地味だが、命に関わる小さな道具だ。本体サイズは約6×6.6cm、専用のBA-1328/U電池を2本使う仕組みだ。
航空救難ベストの定番装備
同種のマーカーライトは、米海軍や米空軍の航空機搭乗員が身につける救命ベストに、ベトナム戦争期以降ほぼ標準装備として組み込まれてきた。夜間や荒天の洋上では、小さな光の点滅だけが捜索機からの唯一の手がかりになる。
電池を入れず、眠ったままの個体
未使用品ゆえに、専用電池は装填されていない。つまりこの個体は、一度も光ることなく今日まで保管されてきたということだ。使われなかった救難装備、というのも一つの記録である。
備えたが、使わずに済んだという記録
光ることのなかった一つの備え。それでも——いざという時のために作られたという事実だけは、変わらない。








