水筒より先に、鍋として使われた一本。
US キャンティーン カップ セットは、1クォート水筒とそれに被せて使うステンレス製カップの組み合わせだ。カップは水筒の底にすっぽり収まる設計で、携行時はワンセットとして重ねられる。今回のサイズは約22cm×約13cm×約6.5cm、中古良品。
カップは鍋でもあった
このカップの本領は飲むことより加熱にある。折りたたみ式の携帯ストーブに乗せて湯を沸かし、Cレーション(糧食)の缶詰を温めたり、コーヒーを淹れたりする野外の調理器具として、ベトナム戦争期の兵士たちに重宝された。
ハラゾン錠との組み合わせ
米陸軍の水筒には水質浄化用の錠剤を携行する習慣があり、現地の水を汲んでもカップで煮沸すればさらに安心して口にできた。水筒とカップ、この二つが揃って初めて完結する野戦の水分補給システムだったわけだ。
実用の摩耗
取っ手の折り曲げ跡や底のうっすらとした煤——中古良品というランクの中にも、実際に火にかけられた痕跡が見える。飾りではなく、道具として使われた証拠がここにある。










