一度も手を通されなかった、防寒の備え。
一度も、だ。US ARMY グローブ、約27cm×13cm。ウール75%・ナイロン25%の混紡グローブで、こちらは未使用品として届いた一双である。編み目にはまだ、工場出荷時の張りが残っている。
支給されても使われない現実
軍隊の物資は『使われるために』大量に作られるが、その全てが実際に使用されるわけではない。配備先や任務内容によっては、支給されたまま倉庫に眠り続ける装備も少なくない。異動や除隊のタイミングで、支給品がそのまま返納されるケースもある。
編み目に残る新品の張り
毛羽立ちのない編み目、型崩れのないフォルム——一度も手を通されていないグローブだけが持つ『硬さ』がそのまま残っている。使い込まれた個体とは対照的な表情だ。ウール75%・ナイロン25%という配合も、寒冷地での防寒手袋としては定番の比率である。
未使用という記録の価値
使われなかったことも、ひとつの記録である。誰の手も知らないまま、時間だけを重ねてきた一双だ!





