普段着になった軍服
ユーティリティーシャツは、オリーブドラブの落ち着いた色合いと動きやすい仕立てから、任務の合間だけでなく普段着や作業着としても重宝されてきた一着である。肩から袖にかけてのゆとりが、体を大きく動かす作業にも対応する。
サイズ35Rの個体で、着丈にも余裕を持たせた裁断になっている。
働く服としての設計
軍の作業服として生まれたシャツは、装飾を削ぎ落とし、洗濯や着脱のしやすさを優先して作られている。それゆえに丈夫で、除隊後も日常着として長く愛用されてきた歴史を持つ。
作りと質感
中古良品ではあるが、袖と裾には数箇所の穴が見られ、実際に着用され続けてきた年月を物語っている。傷みそのものが、この一着が辿ってきた時間の証だ。
いま、遺産として
軍服でありながら日常にも溶け込んだ、その二面性こそがこのシャツの魅力である。







