サイズ3という数字だけが、持ち主の手の記憶を語る。
US パイロットグローブは、コックピット内での操作性と耐火性を両立させたフライトグローブだ。サイズ3という表記は米空軍独自のサイジング体系によるもので——一般的な号数表記とは異なる基準で作られている。
ノーメックスという素材
1970年代以降、米軍のフライト装備には難燃性素材ノーメックスが広く採用されるようになった。コックピット内の火災リスクを考えれば、グローブ一枚にも防火性能が求められるのは当然の帰結だったのだろう。
操作性のための薄さ
スイッチやレバーを細かく操作する必要があるパイロットグローブは、厚手の防寒手袋とは違い、指先の感覚を極力損なわない薄さで作られている。薄くも、頼れる一枚だ。防御性と操作性、相反する二つの要求のせめぎ合いがこの一枚に詰まっている!
未使用のまま残った理由
消耗の激しいグローブが新品のまま残るのは珍しい。誰の手にも渡らなかった一枚だからこそ、当時の縫製やタグの状態をそのまま確認できる。




