シグムンド・アイズナー社、1889年創業の手仕事。
SEAT BACK & CHEST TYPES——パラシュートハーネスに組み込むパッド類だ。SIGMUND EISNER CO製、チェストタイプのパラシュート用として、USAF(米空軍)機に搭載されていた新品未使用品である。
ボーイスカウト服から軍需へ
シグムンド・アイズナー社は1889年、ニュージャージー州レッドバンクで創業した老舗の被服メーカーだ。1912年頃にはボーイスカウト・オブ・アメリカの公式制服を初めて手がけたことで知られ、同じ縫製技術と生産体制は世界大戦を経て軍需契約にも生かされていった。座席・背面・胸部と用途別に分かれたこのパッド類も、その延長線上にある製品だ。
配置で変わる呼び名
シートタイプは射出座席に座り込む形、バックタイプは背負う形、チェストタイプは胸に装着する形——搭乗する機体や役割によって、パラシュートの背負い方そのものが変わる。この一枚は胸部装着を前提にした一点である。
未使用のまま残った理由
サイズは約55cm×約36cm×約3cm。厚みのあるパッド構造は、一度も座席に組み込まれることなく倉庫で時を過ごしてきたことを物語っている。









