見つからないための布、その繕い方
偽装網(カモフラージュネット)の補修材、約160cm×約30cmが5枚。車両や陣地の輪郭を崩し、上空からの視認を困難にするための偽装資材だ。これは既存ネットの破損箇所を継ぎ足すための予備パーツである——地味だが、なくてはならない部材だ。
第一次大戦のフランスから始まった発想
組織的な偽装網の使用は、第一次大戦中の1915年、フランス軍が偽装専門部隊を設けたことに端を発するとされる。以後、各国軍が同様の手法を取り入れた。車両や陣地の隠蔽は、近代戦の標準的な戦術になった。
傷みやすい消耗資材
広範囲を覆うネットは紫外線や風雨で劣化しやすい。定期的な補修が運用の前提だった。陣地や車両の偽装は、米陸軍から海兵隊に至るまで共通して重視されてきた技術で、5枚という枚数は、まとまった範囲の破損に一度で対応できるよう見積もられた数量だろう。
未使用のまま残った予備
網目の状態も色合いも当時のまま、一度も使われずにここに残っている。使われなかったこと——それが、かえって保存状態の良さを物語っている。






