傷んだフォームが教える、使われた歳月
ESSゴーグル、ジャンク品。約21cm×約7.5cm。ゴーグル周りの通気スポンジが劣化し、経年による崩れが出ている個体だ。レンズは、まだ生きている。バンドの伸びも許容範囲内。
ESSというブランド
1996年設立のESS(米国)は、米軍をはじめ各国特殊部隊で採用されてきた防護アイウェアの専業メーカー。密閉型ゴーグルで砂塵や破片から目を守る、実戦で鍛えられた設計思想を持つ。レンズ交換式が主流になる前の、一体成形に近い作りが見て取れる。
ウレタンフォームの宿命
顔に密着させるためのポリウレタンフォームは、経年で必ず加水分解し、ぼろぼろと崩れる。これはESSに限らずアイウェア全般が抱える弱点で——30年近く前後の実物にはほぼ例外なく現れる劣化だ!フォームだけを張り替えて延命する修理も、コレクターの間では珍しくない。
壊れているからこそ分かること
レンズ自体はまだしっかりしている。フォームの崩れ方を見れば、どれだけの湿度と時間を経てきたかが逆に読み取れる、そういうジャンク品である。








