もう一つの劣化した個体
ESSゴーグルは、約21cm×約9cmのサイズで残るジャンク品である。先の個体と同様にゴーグル周りの空気抜きスポンジに劣化が見られ、実用品としてよりも資料としての価値を持つ個体だ。
わずかにサイズが異なる点から、同型の別モデルであることがうかがえる。
密閉性を支えた縁の素材
ゴーグルのフレーム周りに使われるスポンジは、顔への密着度を高め、砂塵や風の侵入を防ぐ役割を担っていた。同時に汗や湿気を吸収し続ける部位でもあるため、経年での劣化が最も現れやすい箇所として知られている。
作りと質感
レンズやフレーム本体の基本構造は保たれているが、密着部のスポンジには経年劣化がはっきりと見て取れる。サイズの違いから、用途や着用者に応じたバリエーションが存在していたことも読み取れる。
いま、遺産として
同型でありながら少しだけ寸法の異なるこの個体は、装備のバリエーションの豊富さを物語る証人でもある。劣化した今もなお、当時のラインナップの広さを伝え続けている。










