締め付ける、という安全思想
締める。それだけで、命が変わる。SCHROTH HARNESSは、身体をシートやフレームにしっかりと固定するためのレーシングハーネスだ。極上品ながら小さなコキズが見られ、実際に使われていたことをうかがわせる。
モータースポーツから軍用車両へ
SCHROTHは1954年、ドイツで創業した安全ベルトメーカーだ。ラリーやレースの現場で培った拘束技術は、やがて軍用車両や航空機の乗員拘束システムにも応用されるようになった。複数のベルトが肩と腰を同時に締め上げる構造は、衝撃から身体を守るために発達してきた仕組みである〜。
作りと質感
太いナイロンベルトと頑丈な金属バックルで構成され、握るとその強度がすぐに伝わってくる(良品)。コキズはあるものの、ベルト自体のほつれや金具の劣化は見られず、極上品の名にふさわしい状態を保っている。
締める相手を失っても
誰かの身体を確実に守っていたであろうこの一本は、装飾のない機能美そのものだ。締め付ける相手を失った今も、その頑丈さだけは変わらず残っている。ただ、締めるためだけの形。









