巻かれた跡が残る帯。
ドレスベルト、中古品。新品にはない使用感——折り目やわずかな色むら——を帯びた一本だ。手にした瞬間、新品との違いがすぐ分かる。
誰かが実際に締めていた
1956年制式のアーミーグリーン制服で、米陸軍の礼装ベルトは式典や点呼など着る機会が決まっていた装備だった。中古品として残るこの一本にも、とあるGIの腰に巻かれ隊列に立った記憶が、布目のたわみとして刻まれている。真新しい新品には出せない説得力が、そこにはある。何年、何回締められたのかは分からないが、確かに使われた。
新品との違い
未開封品の硬い折り目に対し、使用品は生地がやわらかくなじんでいる。糊の効いた新品よりも、実は着け心地はこちらのほうが良かったはずだ——毎日締めるものは、結局こなれたものが一番いい。
記録としての傷み
傷みや色あせを欠点として見るか、記録として見るか——この一本は後者の見方でこそ価値が増す一点だと思う。使用感は、いちばん正直な説明書きだ。



