同じ規格、違う手が縫った一本
BDUベルト、OD色。長さ約117cm、幅約4cmの中古良品。品番CH-1023——CH-1022と同じ規格でありながら、製造ロットが違えば生地の張りも縫製の癖も微妙に異なる。似て非なる一本。
複数契約という背景
米軍の被服調達は単一メーカーに頼らず、複数の契約業者に発注する方式が長く取られてきた。同じOD色・同じ117cmでも、一本ごとに素材のわずかな違いが残るのはそのためだ。契約は、常に複数。
装飾を削ぎ落とした構造
ウェビングとバックルだけの構造そのものは共通している。量産と支給という目的を最優先した、飾り気のない実用品である。BDUは1981年の制式化から20年以上、米軍の標準として使われ続けた規格だ。
見分けがつかないからこそ
同じ規格の中に潜む個体差——それを見分けようとする視点こそ、放出品を集める面白さだろう。






