詳しい素性は、まだ分かっていない一品。
小型カートリッジポーチの中古品。もう一枚(CH-0973)と対になって入荷したが、こちらは詳細な採寸や来歴の記録が追いつかず、出品準備中のまま長く棚にあった個体だ。
兄弟品との違い
同じ型に見えても、生地の張りやスナップの摩耗具合は少しずつ違う。量産品とはいえ、一つとして同じ経年変化を辿った個体は無い。誰の腰に、どれだけの期間ぶら下がっていたかまでは、もう誰にも分からない。
ナイロンへの移行期
ベトナム戦争(1955〜1975年)期を境に、米陸軍の小物ポーチは綿キャンバスからナイロン地へと少しずつ置き換わっていった。乾きが早く、ジャングルの湿気に強いという理由からだ。この個体がどちらの世代に属するかは、生地の手触りで判断するしかない。
記録より先に、モノがある
データベースが追いつく前に、モノだけが先に残っている——このアーカイブではよくあることだ。





