誰も袖を通さなかった一本にも、物語はある。
キャッツアイ ヘルメットバンド 未使用品 約62cm。開封された形跡のない、いわゆるデッドストックの一本。後方の反射材キャッツアイ、生地の張り、縫製のコバ——すべてが工場出荷時のまま保たれている。
PASGT世代の標準装備
ヘルメットバンドは1980年代に登場したPASGT(Personnel Armor System for Ground Troops)ヘルメット以降、米陸軍を中心にカバーを固定しつつ小物を挟める帯として定着した。キャッツアイはその後方に取り付けられた小さな安全装置であり、暗視装置が普及する以前の、原始的だが確実な夜間識別手段だった。
未使用というコンディションの価値
実戦で使われた個体には汗染みや擦れが刻まれるが、この一本にはそれがない。倉庫の在庫として何十年も出番を待ち続け、結局一度も戦場を見なかった——そんな来歴を想像させる状態の良さだ。
コレクションの起点になる一本
派手さはないが、ヘルメット関連の放出品を集めるなら外せない基礎パーツ。約62cmのバンド一本が、装備一式の完成度を静かに底上げする。





