番号一つで世界中どこでも同じ物が調達できる仕組み
NSN イヤーマフ、中古良品、全長約60cm。「NSN」は品名ではない。米国防総省の物資調達システムであるNSN(National Stock Number=国家在庫番号)の略で、このイヤーマフにもその13桁の番号が割り振られて調達されていたことを示す表記だ。
在庫番号という発明
NSNは1950年代、NATO加盟国間の物資融通を目的に整備が始まった仕組みだ。番号一つで、どの国のどの倉庫にある部品・装備でも同一のものと特定できる——イヤーマフのような消耗品でも例外ではなく、規格化された調達の対象になっている。
遮音という実用機能
射撃訓練場や航空機のエンジン音、装甲車内の騒音——軍隊の日常には、難聴のリスクが常につきまとう。イヤーマフはヘッドバンドで側頭部を挟み込む。密閉クッションで外部音を物理的に遮断するパッシブ型の防音具で、電子部品を持たないぶん壊れにくい。
地味な装備ほど長く使われる
派手さはない。だがこうした基礎装備が、部隊の健康を長期的に支えている——中古良品というコンディションは、実際に現場で機能を果たしてきた証だ。





