礼装の襟元を締める、最後の一本。
Vanguard 礼服ネクタイの新品。サービスドレスや礼装用の制服に合わせる、軍の売店(PX)で扱われてきた副資材だ。未使用のまま、タグも糸くずも当時のままに残っている。
なぜ軍のネクタイは事故防止仕様が多いのか
軍の礼装用ネクタイには、機械や車両の作業中に引っかかって事故を招かないよう、クリップ留めやタブ式の安全設計が採られることが多い。米陸軍のAR 670-1のような被服規定は、結び方の角度まで事細かに定めている。見た目は普通のネクタイでも、着脱のしやすさという一点で民生品とは設計思想が違う。
Vanguardという裏方
Vanguardは階級章やベルト、バッジ類まで手掛ける、米軍被服の“裏方”を長く担ってきたブランドだ。表舞台に立つのは着用者であって、ブランド自体が語られることは少ない。だからこそ、こうして単体で残っていること自体が珍しい!
開けられなかった一本
結局、誰の首元も一度も飾らなかったネクタイ。新品というのは時に、使われなかった記録でもある。







