赤い鳥居に硫黄島の像。沖縄の海兵隊が身内だけに配った233周年記念品
非売品というだけで手が伸びる人は多い。これはアメリカ海兵隊が2008年、創設233周年を祝って沖縄の関係者だけに配った記念プレートだ。市場に出ること自体が想定されていない品で、流れてきた個体はどれも当時の在庫処分か個人譲渡の一点物になる。
創設は独立戦争の年
海兵隊の誕生日は毎年11月10日。1775年、独立戦争の最中にフィラデルフィアの酒場で最初の2個大隊が編成されたのが始まりとされ、この日は今も全世界の海兵隊員が正装で祝う特別な記念日になっている。台座に刻まれた「1775-2008」はその233年を表す数字で、箱にも「HAPPY BIRTHDAY MARINES! 233 YEARS」とはっきり書かれている。
硫黄島とⅢMEFの顔ぶれ
台座に立つ金色の像は、1945年の硫黄島・擂鉢山で6人の兵士が星条旗を掲げた瞬間を写したジョー・ローゼンタールの写真をかたどったもの。海兵隊を象徴する場面として記念品では定番のモチーフだ。刻まれた部隊名はⅢ MEF、MCB(キャンプ・バトラー)、1st MAW、3d MLG、3d MARDIVと、いずれも沖縄に司令部や基地を置く実在の部隊。つまりこれは沖縄という土地に紐づいた記念品で、赤い鳥居の意匠もその駐留地を表している。
デスクかガレージに
用途は完全に観賞用。原文の説明にも「デスクの上やガレージに飾ってください」とある通り、実戦装備ではなく身内の士気を上げるための一品だ。塗装や金具にわずかな使用感はあるものの、この手の記念品は数を追わずに作られる分、同じ個体に二度と出会えないことも多い。







