重い荷物を背負う米兵の腰を支えた、地味だが要のパーツ
バックパックの主役はどうしても本体の収納力に注目が集まるが、実際に長時間歩く兵士を支えているのはこの腰に巻くベルトだったりする。米軍の定番背負子「ALICEパック(All-purpose Lightweight Individual Carrying Equipment)」に装着するウエストベルトで、フレームにかかる荷重を肩だけでなく腰にも分散させる役割を持つ。
ALICEパックというシステム
ALICEは1970年代にアメリカ軍が導入した個人装具システムで、以後長きにわたり歩兵の標準的な背負子として使われてきた。金属フレームに大型のフィールドパックを取り付け、必要に応じてキャンティーンやポーチを追加できる拡張性の高さが特徴。ウエストベルトはそのフレームの下部に通して腰に巻き、重量物を運ぶ際の疲労を大きく左右するパーツだった。
パッドと樹脂バックルの作り
中綿がしっかり入ったクッション部分が腰骨まわりに当たる衝撃と圧力を和らげ、両端の樹脂製クイックリリースバックルでワンタッチの着脱ができる。表記の「STRAPS, LASHING」は米軍装具の品名分類で、締結・固定用ストラップ全般を指す呼び方だ。オリーブドラブの生地は経年でも色あせにくく、実用装備らしい無骨な質感を保っている。
未使用ならではの状態
今回のものは米軍放出品ながら新品未使用。バックルの動きも渋みがなく、単体でも現行のバックパックのウエストベルトとして流用できる汎用性がある。ALICEパック本体を探している人はもちろん、装備の補修用パーツとしても価値のある一点だ。







