背負子の脇にもう一部屋。MOLLEシステムが生んだ拡張ポーチ
大きな「US」の文字が入ったこのポーチは、単体でも、背負子に取り付けても使える二刀流の収納具だ。正式名称は「MOLLE MODULAR LIGHTWEIGHT LOAD-CARRYING EQUIPMENT SUSTAINMENT POUCH」、通称サステインメントポーチと呼ばれる米軍装備の一つ。
MOLLEというシステムの意味
MOLLE(Modular Lightweight Load-carrying Equipment)は1990年代末から米軍で導入が進んだ個人装具システムで、PALSと呼ばれる格子状のウェビングテープを介して、ポーチやアタッチメントを自由に組み替えられるのが最大の特徴。従来のALICEシステムが決まった構成だったのに対し、MOLLEは任務ごとに必要な装備だけを取捨選択できる柔軟さを持ち込んだ。このポーチもその発想の延長で、大型リュックのサイドに追加する「もう一部屋」として設計されている。
巾着式の開閉と収納力
開口部は紐を引くだけで閉まる巾着式で、フラップをベルクロと差込金具で二重に留める作り。中綿の入っていないシンプルな布製の袋なので、かさばる荷物も柔軟に押し込める。原文の説明にもある通り、ポンチョライナー(米軍の携行用ブランケット)のような嵩張る布製品の収納にちょうど良いサイズ感だ。
単体でも使える汎用性
背面には大型のPALSウェビングとバックルが付き、リュックのサイドにも、単独でベルトに吊るす形でも運用できる。コヨーテカラーは近年の米軍装備で主流の色合いで、既存のMOLLE対応バックパックやプレートキャリアとも違和感なく組み合わせられる一点だ。







