軽くて、暖かくて、動きを妨げない——海兵隊が選んだ中間着。
コヨーテタンのフリースに、赤いグローブ・アンカーのワッペン。襟裏に縫い付けられたEGA(鷲・地球・錨)タグが、これが米海兵隊向けに支給された一着であることを物語る。素材はPolartec(ポーラテック)——アウトドア用フリースの代名詞ともいえるブランドの技術を採用した、合成繊維100%のプルオーバーだ。
タグに刻まれた製造情報
内側の白タグには「SHIRT PULLOVER, SYNTHETIC FLEECE, 100% POLYESTER」の表記と、契約番号SP0100-04-D-4123、NSN 8415-01-503-0762、製造元PECKHAM INCORPORATEDの文字が読み取れる。サイズはMEDIUM、対応胸囲37〜41インチ。官給品らしく、素材からサイズ規格まで細かく管理されていたことがうかがえる。
レイヤリングの主役、中間着という役割
海兵隊の防寒体系は、ベースレイヤー・中間着・アウターの三層構造が基本。フリースはその真ん中を担う存在で、軽量でありながら保温性が高く、汗の乾きも早い。ハーフジップの開閉で体温調整ができ、ゴアテックスパーカーなどのアウターの下に重ねて着る運用が想定されている。
コヨーテという色の実用性
2000年代以降に広がったコヨーテタンは、砂漠から市街地まで馴染みやすい中間色。派手さのない色調だからこそ、他の装備と組み合わせやすく、単体で着てもミリタリーらしさを主張しすぎない。実用一辺倒に見えて、実は色選びにも計算が働いている一着だ。







