ソールの刻印一つにも、確かなブランドの裏付けがある。
タン色のスウェードにコーデュラの履き口、そして裏返せば見える「VIBRAM」の文字。米軍のデザートブーツとして支給された11Rサイズの一足で、ソールにはイタリアの老舗ラバーメーカーVibram社製のユニットが採用されている。登山靴やワークブーツの世界で長年信頼されてきたブランドが、軍用ブーツの足元も支えていた証だ。
ヘキサゴンラグの意味
ソール表面には六角形を基調にした深いラグパターンが刻まれている。砂地・岩場・泥濘など路面が目まぐるしく変わる環境でも、方向を問わずグリップを効かせられるよう設計された形状で、Vibramソールならではの排泥性の高さも兼ね備える。
軽さを支えるコンストラクション
アッパーはタンスウェードとコーデュラナイロンのハイブリッド構成。革一枚仕立てのブーツに比べて軽量で、乾きも早い。長時間の行軍で足への負担を抑えつつ、砂漠の照り返しにも馴染む色合いに仕上げられている。
11Rという記録
付属の値札には「11R」の表記。支給当時のサイズがそのまま残る、放出品ならではの情報だ。使用感の残るつま先やソールの摩耗も含めて、実際に誰かの足を守ってきた道具としての説得力を持つ一足になっている。







