見えない危険から足を守る、ラベル一枚に詰まった安全規格。
タン色のスウェードブーツ、履き口の裏に控えめに縫い付けられたゴアテックスのタグ。その脇には「790 ST」「8.0 W」「ASTM F」「EH」の刻印が並ぶ。Belleville製のこのブーツは、単なる防水ブーツではなく、複数の安全規格をクリアした一足であることが読み取れる。
STとEH、二つの意味
「ST」はSteel Toe、つま先に鉄芯を仕込んだ安全靴の証。「EH」はElectrical Hazard、感電防止機能を意味する。ソールが電気を通しにくい構造になっており、通電中の機材や配線の近くで作業しても感電のリスクを抑えられる設計になっている。基地内の整備・電気系統の作業などを想定した仕様と言える。
ASTM規格という裏付け
ASTM Fはアメリカ材料試験協会(ASTM International)が定める安全靴の規格群。耐衝撃性や耐圧迫性、電気的な安全性など、複数の試験基準をクリアして初めて表示できる印だ。ミリタリーブーツでありながら、民間のワークブーツにも通じる厳格な安全基準をくぐり抜けている。
8.0Wというワイズ表記
「W」はワイド、足幅の広い人向けのサイズ展開であることを示す。ゴアテックスの防水透湿性と合わせて、足への負担を抑えながら長時間の立ち作業や歩行をこなせるよう配慮された一足。実用性を凝縮した、放出品ならではの機能美がある。







