サイドジップという発想が、脱ぎ履きの手間をひとつ減らす。
くすんだセージグリーンの生地に、控えめな黒タグ。「SAFETY STEEL TOE / BUM-U CORP / www.bumufootwear.com」の文字とともに、韓国国旗と星条旗が並んで刺繍されている。米軍が採用したACU(Army Combat Uniform)に合わせて支給された系統のブーツで、韓国のメーカーBUM-U CORPが製造を担った一足だ。
契約生産という仕組み
米軍装備の多くは自国工場だけでなく、同盟国・友好国の契約メーカーによっても生産されてきた。BUM-U CORPのような韓国企業もその一角を担い、規格を満たした製品を米軍のサプライチェーンに供給している。国旗二つが並んだタグは、そうした国際的な調達の仕組みを静かに物語る。
脱ぎ履きを助けるサイドジップ
内側にはファスナーが仕込まれており、紐を毎回ほどかなくても足を出し入れできる構造になっている。急な着脱が求められる場面や、長時間の勤務明けの負担軽減を意識した設計で、通常の編み上げブーツにはない利便性を持つ。
つま先の鉄芯という安心感
タグの通りつま先には鉄芯が仕込まれた安全靴仕様。基地内の作業や重量物の取り扱いを想定した装備であることがわかる。今回の個体は29.5cm相当、新品同様の状態を保っており、外側の使用感の少なさからも、実戦配備前後の早い段階で放出されたことがうかがえる。







