見えない場所ほど、命に関わる装備がある。
DRAWERS, COLD WEATHER——米軍の防寒下着、いわゆるロングジョンズのボトムだ。素材は100% POLYPROPYLENE。NSN 8415-01-227-9543、契約番号DLA100-87-C-0495、サイズSMALLの刻印がウエストのタグに残る。
ポリプロピレンという選択
綿ではなくポリプロピレンを使うのは、汗の水分を素早く外へ逃がす(吸湿速乾)ためだ。寒冷地では汗で肌着が濡れたままだと体温を急速に奪われる。ベトナム戦争以降、米軍の防寒レイヤリングシステムでは化繊素材の肌着が標準になっていった。
リブ編みの意味
生地は細かいリブ(畝)編みのニット。伸縮性を持たせることで身体の動きに追従し、レイヤーの一番内側として他の防寒着の下でも突っ張らない。裾はリブで絞られ、ブーツのソックスの中にたくし込みやすい形状になっている。
地味だが要の装備
表に出ることのない一枚だが、寒冷地任務では防寒着の性能を決定づける土台とも言える存在。サイズSMALL、ウエスト周りにわずかな使用感はあるものの、生地の伸びやほつれは無く、実用品としてまだ十分に使える状態だ。






