ベトナムの土を知る、小さなキャンバス袋。
ラベルにはDSA100-67-C-3447、つまり1967年発注のロット。ベトナム戦争が激化していた真っ只中に作られた、OD(オリーブドラブ)キャンバス製の小型ポーチだ。高さ13cm、横10cmと手のひらに収まるサイズで、コンパスや救急セットなど小物を携行するのに使われた。
ワイヤー式ALICEクリップ
裏面に取り付けられているのは、金属製のワイヤーハンガー——いわゆるALICEクリップだ。ピストルベルトやパックの帯にワンタッチで挟み込め、外すときはレバーを起こすだけ。1970年代以降のALICE装備システムへの過渡期を感じさせる金具である。
フラップと真鍮ボタン
蓋(フラップ)は丸みを帯びた形状で、中央のドーム型スナップボタン一つで留める簡素な作り。表には薄れてはいるが「U.S.」のスタンプが確認でき、支給品であることを物語っている。
当時のコンディション
生地には色落ちと小さな汚れ・傷が見られるものの、縫製のほつれや破れは無く、クリップの可動もスムーズ。星2つ相当の中古品としながらも、実用に耐える状態を保っている一点だ。







