戦場を離れても、ストリートの定番であり続けた形。
内側のラベルには「COAT, COLD WEATHER, FIELD, OG-107」、ストック番号8415-00-782-2939、契約番号DLA100-82-C-0576。ベトナム戦争期に採用されたM-65システムの本体、フィールドジャケットだ。サイズはMEDIUM-REGULAR、身長170〜180cm相当を想定して作られている。
M-65という名の由来
1965年に制式化されたことからM-65と呼ばれるこのジャケットは、それまでのM-51パーカーに代わる新世代の野戦上着として登場した。フード内蔵、着脱式ライナー、調整可能な袖口とウエストなど、多層防寒(レイヤリング)を前提にした設計思想が随所に見て取れる。
素材の変遷を刻む一着
ラベルにある「50% COTTON 50% NYLON」の表記は、初期モデルのコットンサテン一本から、より軽量で速乾性のある混紡地へ移行した時期のもの。裏地は100%コットンで、着心地と耐久性のバランスを取った仕様だ。
軍を越えて愛された理由
フラップ付きの大型ポケット、フードを収納できる襟、風を防ぐジップ+ボタンの二重前立て——実用一辺倒の機能美が、後年ファッションアイテムとしても支持される理由になった。映画やストリートカルチャーで幾度となく描かれてきた、まさに「元祖ミリタリージャケット」の一枚だ。






