のちに「モッズコート」と呼ばれた、寒風を防ぐための一着。
オリーブグリーンのフィールドパーカ、サイズX-SMALL-REGULARです。襟元を開くと真鍮製のジッパーが金色の輝きを見せ、その脇には「PARKA EXTREME COLD WEATHER」と印字されたタグ。フードは立て衿の中に収納でき、必要なときだけ引き出して使う構造です。
ファッション史に転用された軍服
この系統のフィールドパーカは、1960年代のイギリスでモッズと呼ばれる若者たちがスクーターに乗る際の防寒着として愛用したことから、日本では「モッズコート」の通称で親しまれています。もとは米軍の実用装備でありながら、ストリートファッションのアイコンへと転じた数奇な経歴を持つ一着です。
真鍮ジッパーが示す製造時期
後年のモデルがアルミやプラスチック製ジッパーに切り替わる中、真鍮ジッパーはより早い時期のロットに見られる仕様。開閉時の重厚な手応えと経年による渋い色味は、樹脂製にはない存在感を放っています。襟裏のタグにはサイズや契約に関する情報も残っています。
中古良品としての状態
生地に大きな傷みはなく、ボタンやジッパーも問題なく機能する状態。長年の保管を経てなお、実際に着用できるコンディションを保っているのは、この時代の官給品らしいがっしりとした作りゆえでしょう。






